お疲れ様です。 セドヤ です。
オペレーター
タップの加工は
切削速度から回転数を計算して
ピッチを掛けて...
うーん、
送り速度が割り切れないなー。
こんなことありませんか?
今回はマシニングでタップ加工するときの回転数と送り速度についての記事です。
最初に結論からお伝えします。
タップの送り速度を整数にする方法!
- ピッチを分数にする。
- 回転数を分母の倍数にする。または、送り速度を分子の倍数にする。
以上です。
もう少し詳しく知りたい人へ機械加工歴20年の セドヤ が丁寧に説明します。
タップの切削速度、回転数、送り速度をまとめた表も掲載しています。
慣れないエクセルで作ってみました。ぜひ見てください。
タップ加工の記事紹介
【タップの種類】用途別の選び方と基礎知識をわかりやすく説明
【マシニングセンタのタップ加工】深さの計算方法や手順を説明
【管用タップの加工】マシニングセンタの切削速度と注意点
タップの回転数と送り速度
回転数(rev/min) = 切削速度(m/min) × 1000 / 直径(mm)×3.14(円周率)
送り速度(mm/min) = ピッチ(mm) × 回転数
切削速度(m/min) = 回転数 × 直径 × 3.14 / 1000
※注意
NCのタップサイクルでF値にピッチを入力する場合もあります。お使いのNC装置の仕様をご確認ください。
切削条件の記事紹介
マシニングセンターの切削条件について
タップの回転数、送り速度が割り切れる計算方法
冒頭で説明した通り方法は単純です!
ピッチを分数にして、回転数が分母で割り切れたら送り速度は整数になります。
インチねじのピッチは分母が大きい数字になるため割り切れる値が少なくなります。
計算が面倒だと思うので表を作りました。
メートル並目ねじのタップ回転数と送り速度
M3~M36 までのサイズをまとめています。
回転数をキリのいい10単位にして、送り速度と切削速度を計算しています。
管用ねじのタップ回転数と送り速度
管用タップは山数が同じサイズ(1/8 ~ 1’1/4)をまとめています。
ピッチの分数は 25.4 / 山数 です。
まとめ:【タップの回転数と送り速度】
回転数と送り速度が割り切れる計算方法
- ピッチを分数にする。
- 回転数を分母の倍数にする。
- 送り速度を分子の倍数にする。
いかがでしたか?
参考にしていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。