マシニングセンターのタイプ別、メーカー紹介

機械加工

この記事は

  • マシニングセンターのメーカーって、たくさんあるの? とか

  • 他の会社の工場見学行ったら、見たことない工作機械があったよ! とか

そういう人に向けて書きました。

マシニングセンターの種類とメーカーをセットで紹介します。

すべてのメーカーは紹介できないので、「このメーカーも紹介して」という人はコメントに書いていただくと、うれしいです。

この記事で紹介する9つのメーカーの一覧です。リンクを張っておきます。

立型、横型 マシニングセンター

立型マシニングセンターはそのままですが、主軸が「立」に向いています。XYZの3軸同時制御ができるものが一般的です。基本のマシニングセンターです。

横型マシニングセンターは主軸が「横」向きで、テーブルが回転するのが一般的です。
立型マシニングセンターとの違いをまとめます。

  • テーブル回転による多面加工できる
  • 横向きなので切りくずの排出性が良い

製造メーカーは

  • OKK
  • DMG森精機
  • 牧野フライス
  • ヤマザキマザック
  • オークマ

などです。

5軸制御 マニングセンター

5軸同時制御が出来るマシニングセンターは金型など複雑な曲面の加工が得意です。

XYZの3つの移動軸と他の2つの回転軸を同時制御ができます。主軸の向きは立型が多いですが、横型もあります。

いろんな角度から加工を一度の段取りでできるため加工精度、効率ともに優れています。

メーカーは立型、横型マシニングセンターと同じで

  • OKK
  • DMG森精機
  • 牧野フライス
  • ヤマザキマザック
  • オークマ

などです。

複合加工機

旋盤とフライス加工の複合加工ができる工作機械です

フライス加工の程度は様々です。
旋盤がメインで「簡単なフライス加工ならできます」というレベルから「ほとんどのフライス加工が可能」というものまでいろいろあります。ストロークなど仕様をよく確認して工程を決める必要があります。

工程数が減らせる効率的な工作機械です。

メーカーは

  • DMG森精機
  • ヤマザキマザック
  • オークマ

などがあります。 

横中ぐり

横型マシニングセンターとの違いは「W軸」がある事です。
W軸はクイルを繰り出すことのできるZ方向の第2軸です。

中ぐり加工に特化した工作機械ですが、工具の長さをクイル(W軸)で調整できるので便利な機械です

比較的大型の工作機械になるので、早送りや、工具交換は遅めです。
マシン剛性は高く重切削が得意です。

メーカー

  • 倉敷機械
  • 東芝機械 (芝浦機械 2020年4月社名変更)
  • 三菱重工工作機械

などです。東芝機械、倉敷機械が多いです。

門型 マシニングセンター

大型のマシニングセンターになると「門型」になります。

クロスレールが昇降するタイプや、アタッチメントを交換して主軸の向きや長さを変える機能がついているものもあります。大型のワークになるので、段取りの回数を減らせるように考えられています。

ストロークが大きくなると、早送りは遅くなります。また、工具交換(ATC)にも多少時間がかかります。

メーカーは

  • オークマ
  • 東芝機械 (芝浦機械 2020年4月社名変更)
  • 三菱重工工作機械
  • 新日本工機
  • ヤマザキマザック

などです。大型機になるとメーカーの顔ぶれも変わりますね。

まとめ

9つのメーカーを紹介しましたが、いかがでしたか?

「価格」、「用途」、「性能」で各メーカー特徴がありますが、一言でいうと「良いものは高い」です。

この記事で紹介したのはマシニングセンターの関係だけでしたが、旋盤、研削盤など他にも多くの工作機械とそれを作るメーカーがあります。

参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。